9割捨てられた理由
皆さん、こんにちは。
サラリーマンだから最高と言えるカッコいいオヤジを目指す単身赴任ハイブリットワーカー(ステージ0)の髙岡です。
いきなりですが「サラリーマン」という呼ばれ方、お好きですか?
実は私はつい最近まで好きではありませんでした。「会社員」という言葉も同様に。
しっくりこないまま30年間働いちゃいましたけど(笑
私は現在53歳。単身赴任生活も丸8年が経過しました。
その間、娘は小学校2年生の可愛い盛りから15歳の受験生女子にまで成長しています。
日頃離れて暮らしているという環境もあってか、思春期の今もとても仲良く、LINE、FACETIMEを使って連絡を取り合い、音楽の趣味もお互いを尊重しあい、いい音楽をシェアしあうというような仲でいられています。
一方、私の周りを見渡すと「もう思春期を迎えた娘とは口もきかないし、いうことすら聞いてくれないからどうしたもんだか・・・」なんていう家庭も多い中、恵まれているなあとつくづく感じています。
そんな私は、単身赴任前まで、サラリーマンや会社員という言葉が好きじゃないと言いつつ毎日残業続き、幼なく可愛い娘と会う時間は土日だけ。100時間超の残業をこなし、タクシーで朝3時帰り、6時出なんていうのもザラな働き方でした。
そんな働き方を「家族のために働くカッコいいオヤジ」として“信じよう”としていたのかもしれません。
毎日夜21時前、会社から娘への電話でのラストワードは
「また遊ぼうね!頑張ってね!パパ、おやすみ。いい夢見てね。」
という励ましの言葉だったのを今でもはっきりと声まで脳裏に焼き付いています。
字や絵が上手くなってきた4歳からは、交換絵日記をはじめました。
夜中の一服の清涼剤として機能してきた交換絵日記は4年間で合計8冊、単身赴任の8年前まで続きました。
今では「哀しい思い出」の一つです。
何で?娘さんとのいい思い出あっていいじゃないですか?!
いや、一緒の屋根の家に暮らす親子が、なぜに「交換絵日記」をしなければならなかったのか?
これいい思い出なんかじゃないです(泣
彼女の一生の中で、二度と戻ることがない時間の中で、「成長」の一瞬一瞬を、大切に目に焼き付けていかなければならなかったのに、私は「残業」を選んでしまいました。
今ならわかるのだけれど、当時は「できるだけ偉くなって、少しでも稼いで家族を楽にするために」「何かおかしいと感じながら」「でもそれが当然という前提を捨てきれずに」働いていました。
「もっと早くできるようにならなきゃ・・・」
「段取りをよくしなきゃ・・・」
帰れないものは「無能」なのかもしれない。
もっともっと頑張らないと・・・
と自分を追い込みました。
「焦る気持ち」は、沢山の自己啓発本、速読教室、セミナーなどに注ぎ込まれていきました。
しかし、それは、娘と楽しむ時間をさらに蝕み、ドツボにハマっていきました。
この悪循環は「単身赴任」で解消されることもなく、その後4年間続いていきます。
月2回の「単身赴任手当」は月1回しか使わず
ひたすら仕事と自己啓発と実家の介護に邁進して家族との時間が益々少なくなりました。
残業時間(残業代はつかない)は、少し減りはしたもののまだ80時間超をひたすら続け、心も身体も疲弊していきました。
その呪縛から「解き放たれた」のは、48歳の冬に「上司」から言われたある言葉でした。
*その上司の優しさから出た言葉であったことは後で知ることとなるのですが。
このブログのタイトルは、その時上司から言われた一言から派生しています。
「お前は、他の管理職に比べて“1割”のことしかやっていない。だから評価なんてできっこない」
こんなに頑張っているのに・・・
俺は9割できてないとしか捉えられない存在なのか・・・
何十年も張り詰めてきた糸がプッツリ切れた瞬間でした。
その後、お決まりのように「体調を崩し2カ月間療養」を余儀なくされました。
48歳になって見えた「現実」。
実は、そのことを家族にはっきりと言えず
一人で単身赴任先で闘病しました・・・
それは、家族を失望させたくなかったから・・・。
そんな「だめサラリーマン」「ダメダメ会社員」の私が、
いかに立ち直り、
その上司とも上手くいき、
毎日楽しく仕事をしているのか?
それは・・・
「9割できていないことを頑張ってやるのではなく、それを捨てて、「できる1割」にフォーカスする選択をしたこと」
です。
そして、もう一つ。
それをさらにこの次元を高めてくれるような
「本」
「その本の筆者」
「ノート」
「仲間」
との出会いがあったからなのです。
この出会いがあって、私は、
「サラリーマン(会社員)“で”いい」ではなく「サラリーマン“だから”いい」に変わることができました。
今もしあなたが「サラリーマンが嫌になっている」なら
「会社員はもういいかな?」と思っているなら
「残業で焦る心を埋める」より
「今のあなたにフォーカスし、残りのサラリーマン人生を客観的に見つめる時間をつくる」
ことかもしれませんね。
「時間なんてつくれないですよ・・・ただでさえ忙しいのだから・・・」
そうですね、でもその言葉待ってました。
「時間」つくれますよ。
「ちょっとしたこと」を「毎日する」だけで。
そんな今日の質問。
あなたの本当に大切なものは何ですか?
その大切なものののために、何を、それだけ捨てれますか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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