「完璧にやらないと…」から「1割でいい!」にたどり着いた言葉
こんにちは。
何歳になっても「らしく生きる」を諦めないカッコいいオヤジを目指す人を応援する〝単身赴任ハイブリッドワーカー〟の髙岡です。
4月に入り、新たな環境や新たなタスクが与えられるなど、皆さん、戸惑いながらもやる気がみなぎっている時期ではないでしょうか?
変化が仮になかったとしても、皆、日々なんだかんだ一生懸命仕事されているいるんだと思います。
私も皆さん同様、100%とは言わないまでも、なんだかんだやっている「つもり」でした。
いや「全部しっかりやらないといけない」と思っていました。
決して好きになれない仕事も、長い時間を使って「残業してでも」なんとかこなしているつもりでした。
そんな今日のタイトルは
「完璧にやらないと…」から「1割でいい!」にたどり着いた言葉
です。
実は、私、48歳の時に、上司(当時のトップ)から
「お前は管理職として1割しか仕事ができない奴だ」
と言われてしまったんです・・・(過去投稿参照)
こんなに頑張ったのに、たった1割かよ・・・・
それまで時間を厭わず一生懸命やってきたつもりの自分にとって、この言葉の破壊力は計り知れないものでした。
このことだけが原因ではないものの、プッツリ糸が切れたように「病に伏し」、「会社人生初」の2ヶ月間の休養を余儀なくされます。
48歳といえば、会社人生、「出世」という意味で、もう一花咲かせられるか?否か?の境目ぐらいの歳でしょうか。
こんな時に2ヶ月の休むなどというのは、一般的に言うと、もはや出世など「絶望」です。
こんな時、チカラになってくれるのが「家族」というものですよね?
ご存じのように私は単身赴任中です。
実は、単身赴任先で病に伏しているなんていうことを「妻と娘には」絶対知られてはいけない」と、頑なに2カ月間自宅に帰らず、その理由を「仕事が忙しいから」とずっと隠してきました。
*今では、こうだったというのは妻には言っています。
一人で子育てを頑張ってくれている妻に失望され、彼女を追いこむことになるかもしれないと言う思いで怖くて言いだせずにいました。
その後私は、会社に対して自ら「リーダー職」から降ろしてほしいと懇願し、承諾され、その職を降りました。
休養当初の2週間はとにかく「自信」も何もかもを失い、たった一人、病院と自宅のベットで、ただただこれからの「未来を嘆く」毎日でした。
「恥ずかしいな・・・会社でメンタルとか言われるんだろうな・・・」
「このまま体調戻らなかったら、辞めるしかないかな・・・」
「家族全員これからどうしていったらいいのだろう・・・」
「まだまだ娘にはお金かかるし。。。お父さん無職なんてあり得ないよな・・・」
「母の、介護どうしよう・・・」
ベッドの上で、ずっとそんなことが頭から離れませんでした。
そんなある日、私の精神に大きなダメージを与えた上司からは何度か連絡をいただきました。
その中で「1割管理職発言の真意」を聞くことになります。
「お前のその「1割」は、他の管理職の「9割」を凌駕するチカラを持っていると言うことを忘れるな。お前の「得意技」を磨いてもう一度戻ってこい。いつでも待っているから。間違っても辞めるとか考えるなよ。家族のことまでしっかり考えて、今は病気を治すことだけ考えて過ごしてくれ。」
ん?俺には「得意技」があったのか!?
上司から言われたその1割とは、「誰でもができること」なのだと思っていました。
ここから、私はベッドの上で、言われた「1割の仕事」について考え続けました。
- 会社に貢献できる1割を深掘りするとどうなるのだろうか?
- 闇雲に頑張ることは、何のためになっていたのだろうか?
- 自分の満足だけで仕事をしてはいなかっただろうか?
- 言われたことをやらねば・・・こなさねばならない・・・、その与えられた意味や目的を深掘りして仕事の本質を捉えながら仕事ができていなかったのではないだろうか?
- もっと部下を信頼し、任せればよかったのではないだろうか?
- 人に満足を与えられる自分が秀でた仕事領域とは一体何なのだろう?
- それをもっと高めるためにはどうしたらいいのだろうか?
- 本当に今「やりたい」ことは何なのだろうか?
徐々に悲観から、希望を見出した私は、2ヶ月後に病状も和らぎ、職場復帰を果たしました。
リーダー職ではなくなった私は、それまでの働き方をやめ、病床で考えた通り
「やらねば」を短く、「やりたい」を長くし、「得意技」と言われたことを磨くことに「時間」を費やしました。
「やりたい」にフォーカスしてみると、「ゴールが明確」に描け、管理職になる前の「楽しかった仕事」のイメージがどんどん蘇ってくる感覚が出てきました。
昔持っていた「自分らしさ」を取り戻した私は、1年でリーダー職に戻ることになります。
ありがちな、
ゴールなき「⚫️⚫️らしくあらねばならない」・・・という妄想
を捨てることができました。
ゴールなき「サラリーマンらしく」や「管理職らしく」あらねばならない。は、
「自分の人生にとっては何も生まない」ことをようやく理解できたのです。
ゴールを明確にし、「やりたい」「できる」にフォーカスすると、それまでの束縛・呪縛から解かれるが如く、大きく残業は減っていきました。
できた時間で「資格」をとったり、「外」に目を向けることができ、ようやく「会社員」から本当になりたかった「社会人」になれる兆しが現れました。
そこ過程で出会った、岡村拓朗さんの本、そしてノート、同じ仲間たちによって、さらに明確な【ゴール】をつくることができ、2018年1年間で「297時間削減」でき、1ヶ月もの時間を、家族・自分に時間投資でき、新しいこと、楽しいことに使うことができてきたのです。
「1割しかできない」は「1割だから突き抜けられる」
もしあの時、あの言葉を言っていただけなかったたら、今だに働き方を変えずにいたのかも知れません。
今、もしあなたが、「やりたいこと」「できること」にフォーカスできず、「自分らしく」以外の“⚫️⚫️”らしく」に時間を費やしていているのなら、「時間の概念を0ベースで考える時間」をほんのちょっとでもとってみるといいかもしれませんね。
とはいえ、
「簡単にはできないですよ・・・」
いや、簡単にできますよ。
グダグダなオヤジだった私でもできたのだから。
そんな今日の質問。
あなたが「残業時間」と引き換えに「手放したものは何ですか?」
「残業時間」で「手に入れたものはなんですか?」
これ、一度自分の心に手を当てて考えてみるといいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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