50代は30代の「倍」働かなくてはならないのか?!

50代は30代の「倍」働かなくてはならないのか?!

こんにちは!

サラリーマンだからこそ最高と言えるカッコいいオヤジを目指す単身赴任ハイブリッドワーカー(Stage0)の髙岡です。

若い頃の管理職の働き方を見て来て「頑張れば、歳を重ねるごとに仕事が楽になるんだろうなあ」「自信があって凄いなあ」そんな目で50代の方々を見て来ました。

いつしか私も50代の2年生を終えようとしています。

48歳までは本当に50代になることが嫌で、焦り、もがいていた数年を経験しました。

49歳で色々な意味で吹っ切れたことから、今は「プレッシャー」はあるものの、今を大いに楽しみながら自分や家族と向き合う時間が取れています。
(過去の私の経験を記したBlogたちはこちらから)

しかし、20代で見た、50代の先輩の仕事のような「楽」を感じることがなく、同年代、先輩を見渡してもその多くが「余裕がなく、大変そう」と感じています。

かくゆう私も「楽」という感覚を持つにはまで至っていませんがこの1年で大きく改善できたポイントがありますので、そんな事を中心にお話ししたいと思います。

タイトルは

「50代は30代の「倍」働かなくてはならないのか?」です。

「50代になったら本当に無理が効かないからね〜」

これ諸先輩から頂く「常套句」なわけですが、40台半ばまで年に何度も徹夜して来た私にとっては、本当かな?という感覚でした。

50代にかかり、確かに「体力的に落ちてるな・・・」という場面に遭遇することが増えました。

集中力、体力、気力の「生涯のマイベスト」を思い返すに、明らかに様々なポテンシャルが落ちていることに気付きます。

中でも一番落ちたかな・・・と思うのは「集中力」ではないかと思っています。

頑張って集中できているのはせいぜい3時間程度。

今年になって残業削減の一環として「計画と実行差のログ」をとって愕然としたこと。

1.5時間で昔はでできていたと思っていることが、実は3時間かかったり、1日でできていたことが3日分割でやらないと終わっていなかったり・・・その差が歴然なこと。

もう笑えるくらい情けなくなってしまいますが・・・

これ実は落ち込むわけではなく「30代の感覚で仕事していた」自分に驚き、内省の対象になったということなんです。

思えば自分の総合的なパフォーマンスのピークは30代後半だったように感じます。

「夜中2時頃から3時にかけて脳内スパークが起こり、それを形にして4時に帰る」という今となってはわけがわからない思い込みという「中毒」と「有り余る体力」で仕事に向き合っていました。

あの頃は6時間ぶっ通しで資料作っていたように記憶しているので今の倍は集中力があったということになります。

ということはピークの半分にまで確実に「集中力は落ち込んでいる」という事実がそこにあるわけです。

ということは、50代になったら、30代の人たちの2倍頑張って働かないと自分がしたい仕事はできないということになります。

ご安心ください、時間を2倍かけろということを言っているのではありません(笑

ならば、時間効率を30代の半分以下にしてみようじゃないか

ということです。そう考えると、やっぱり大人こそ、若い頃より経験値も踏まえつつ今まで以上に頭を使って働かなくてはと気づきます。

20代に見た50代の「楽」は、実は「楽」そうに見せる努力や経験がそう見せていたのではないだろうか?と思うのです。

集中力が下がる事実をただ眺め、衰えていく自分を嘆いたり、諦めたりしていては「カッコいいオヤジ」になんて言っていられません。

私の場合、こんな3つのポイントで、うまく老いという「集中力低下」に向き合い、維持しようとしています。

1.気分転換できるように時間をセットする

これは、単に休憩を入れてリフレッシュするのではなく、「そろそろあかん頃合いやな」の目星を過去のログで見つけつけておき、その時間で集中することを決め、時間を区切ること。

そして、その後には全く別の仕事や作業をすることです。

一つのことに集中するというのはひたすら穴を掘り下げる作業のようで、あるところまでくるともうどうしても無理というところに行き着くように感じます。これがおそらく「集中力切れました」のサイン。

サイン通り、もしくはサインがでなくても、決めた時間で一旦線を引きやめる。

これをノートに計画(PLAN)し、実行(DO)した時の気づきや気分を記してアウトプットしていきます。

そこで感じたモヤモヤなども書いておきます。

それをやると、前の仕事のモヤモヤをひきづる事がなくなり「リセットされた状態」で、次の違う仕事という別の穴を掘り始めることができ、再び集中力が出て来ます。

とはいえ、その日の気分や体調によってできる、できないことも結構あります。

「今日はこれは無理かな・・・」と計画乖離を余儀無く受け入れる日もあります。

その場合は落ち込むのではなく、次、いつそれをどれくらいの時間とってやるかを明確にしノートに記載して仕事を進める気持ちに「余裕と安心」が生まれます。

記憶に頼らず、記録する。

日々のバランスを取って仕事を進めていくのが大人の働き方ではないかと感じるようになりました。

2.作業工程を最初に明確にしておく

岡村拓朗さんの本やご本人と出会い、お話する中では、本当にいろいろなことに驚き、気づかされることが多いのですが、私に中で衝撃だったのが「仕事」と「作業」がごっちゃになっているという事実でした。

「仕事する」とは、そのプロセスとTODOを明確にし、それぞれの時間を見積もり、実作業前にGOALを描いておくこと。

TODOだけじゃなく、その仕事完成に向けたプロセスと作業工程表があると、一つの工程終わってもその後考える時間なく次に進むことができます。

そう、ここでも「余裕と安心」の中で、ひたすら集中できるのです。

今までは、まずPCを開き、パワーポイント、エクセルとにらめっこして、「あれもう2時間・・・やばいな・・・」、脳は次第に悲鳴をあげ「若い頃はもっと早くできたのに、あれ?やばくねーか俺の能力・・・」と焦る。

そんなこんなで、いつの間にか21時。22時消灯のアナウンスがオフィスに鳴り響く。

「ああ、今日も残業しちゃったよ。本当に集中力なくなっちゃったよなあ。」

30代、40代の残業とはまた違う徒労感に襲われます。

この解決するには、PCに即向かうことは「仕事する準備なく、作業している」という事実を知り、それをやめ「仕事のゴールを描き、万全であろうその作業工程表」を作成した上で、「安心して作業に移る」です。

「ゴールからスタート」

先を見通した上で、限られた中で時間の中でその精度を自らの熟練の技で上げていく

これこそ大人の働き方ではないかと感じるようになりました。

この2つのおかげで、事実として7ヶ月で▲156時間(仕事日にしたら20日間分)も残業が減りながら会社からの信頼度も高まりました(その時のBlogはこちら)

3.自分の仕事に飽くなき好奇心を持つ

私の仕事の多くは、企画の仕事です。事を企てるのが仕事であり、自分の得意領域です。

自分自身が、その企画をされる側の対象者になる

50代のオヤジが、20代のOLになったり、おばあちゃんになったり、同年代の女性や男性になったり、時には年代の違う社員になりきって企画をしたり、取締役になりきって台本書いたりしていきます。

一見かなり怪しいのですが、そうすると、その人の立場からその問いかけやされることに敏感になります。

「これじゃあわかりづらいな」「こんな生活はしていないし、こんな事されても嬉しくないよな」など様々に相手の立場に立って仕事ができて行くようになり大体のことは成功と言える部分まで質をあげることが可能です。

私の企画仕事のポリシーは「安易な過去踏襲はしない」「いつも新しい何かを入れていく」です。

こんな事を考えていくと「もっとこんなこともできる」という新しい発見もたくさん出てきて、自然と集中力が回復していることがあります。

面白いから、楽しく働けるしオヤジになっても好奇心いっぱいでいられるのだと思います。

新しさも好奇心も動かない作業に向かって自分の時間をがむしゃらに走らせてしまっていては、素敵なことに出会えず、寂しい老いがはじまってしまうのではないかという事を40代の働き方に教えてもらいました。

50代は「集中力が失われがち」

だからこそ、集中力の持続力は半分でも、半分以下の仕事時間と熟練の技と変わらぬパッションで「30代では出せない結果」を出せるのではないか?と思うのです。

やっぱりオヤジの働き方改革は、単なる時間で測るのではなく、中身をカッコよくして、涼しい顔して「楽」っぽく余裕の表情を見せたいものですよね。

あの20代で見た、あの素敵な50代の先輩たちのように。

最後までお読みいただありがとうございました。

 

<編集後記>

今日で50代の「2年生」を修了です。

思えば、この52という歳は思い出深い1年でした。

「本」と出会い、著者と出会い、仲間と出会うことができました。

恐らくこの12年の中で一番自分が伸びた1年ではなかったか?と思います。

もちろんまだまだなことも多いですが、これからの人生への漠然とした不安がなくなったことは事実です。

母の死という経験も大きかったと思います。

人生をゴールから描き、それに向かって日々PDCAを回す。

「そんな面倒くさいことできんわ・・・」「続かなんよ、多分・・・」

はじめはやっぱりしっくりきませんでした。何度も3日坊主で挫折しました。

今でも抜けますし、できないことだってあります。人間ですから。

でも、こうしてサラリーマンとして日々のプレッシャーはありつつ「楽しく」そして「自分らしく生きる」ことが可能になったのは自分がこのまま終わりたくはないという意地とそれに向かっての行動があったからだと思います。

もし、あなたが日々悶々としているならば、このままじゃなあ・・・と思ったら、自分の心にビビッときた本とその著書に出会い、同じことにビビッときた仲間と共に自分の人生を「RE-LIFE」するのをオススメします。

私自身は、単身赴任サラリーマンとしてまだまだ家族・社会のための「カッコいいオヤジ道」を一歩一歩歩んで行こうと思います。

両親、家族、これまでご縁をいただいた多くの方々に心より御礼申し上げます。

2018ー2019年にかけての50代「3年生」も皆さまどうぞよろしくお願い致します。

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